2023年8月22日
充実した夏①
こんにちは!
今年も忙しかったけど、充実した夏でした^^
『第105回全国高校野球選手権記念和歌山大会』
昨夏、紀三井寺公園野球場における
テレビ和歌山の高校野球中継の放送席の場所が
変わりました。
バックネット裏の観覧席を少しでも多く
一般のお客さんに提供したいということで
和歌山県高校野球連盟から放送席移動の提案を受け、
ラジオのWBS和歌山放送の
お隣(バックネット裏最上段の中央部分)に
引っ越しました。
見晴らしが良く
以前なら夕方にかけて浴びていた厳しい日ざしも
ここなら大丈夫で、快適です♪
ほぼコロナ前の光景に戻った大会でもありました。
吹奏楽の演奏に加え
4年ぶりに声出し応援が可能となったのは
嬉しかったですね。
準々決勝以降のスタンドリポートも復活しました*^-^*
私のお気に入りは
紀北農芸の
校内で採れたばかりのトウモロコシを握っての応援!!
この先もずっと続けて
伝統にしてもらいたいです*´ω`*
さて、自分自身の役割は
試合実況担当だけでなく、
大会前からの(というか年間を通した)リサーチ、
大会中の取材、実況・解説スタッフなどへの情報提供、
高校野球SNS(X、旧Twitter)の
投稿など...
今年も全試合の取材をしました。
印象に残ったシーンは
まず、和歌山では初めてとなる
4校(有田中央・貴志川・串本古座・新翔)による
連合チームの健闘。
揃っての練習機会は数えるほど。
1回戦敗退となりましたが
特に3年生部員の夏にかける思いが
出ていた試合だったと思います。
南部龍神の躍進。
全校生徒がわずか23人の分校。
登録選手は僅か10人ながら
3回戦ではシード校・箕島を破って
10年ぶり2回目の8強進出を果たしました。
優勝候補の智辯和歌山を初戦(2回戦)で破った
高野山の戦いぶりも見事でした。
智辯和歌山の夏の初戦敗退は2001年以来。
全国的なニュースにもなりましたね。
この試合で好投した背番号5の2年生右腕・酒井投手、
新チームでは背番号1をもらい、3番投手として
今行われている新人戦でも活躍しています。
そして、なんといっても
和歌山北の快進撃が凄かった!
開幕試合「和歌山北-紀央館」の担当が決まっていた私は
大会前、和歌山北(西校舎にあるグラウンド)を訪れ、
辻本監督や高瀬投手、主将の村上捕手を
取材していました。
その際も、チームとして自信を持った様子で、
辻本監督も
「(和歌山北の監督に就任して)5年目やけど
守備力はこれまでで最も高い。
今年は(勝ち)上がりたいねえ」と
おっしゃっていました。
それが現実になった形です。
選手たちは紀三井寺でのびのびとプレーし、
控え選手たちも威勢よく盛り上げていました。
さて、私は
夏の和歌山大会決勝のテレビ中継を
(2020年の県独自大会を含め)
2014年から10年連続で
担当させてもらっていますが、
今年の決勝も大会史に残る素晴らしい一戦でした。
県内でも今年から(厳密に言えば今春の公式戦から)
延長10回からタイブレークでの戦いとなりますが、
土壇場9回表に和歌山北が追いつき
今夏35試合目にして初めての延長戦、
そしてタイブレークに突入しました。
延長11回、5対4で市和歌山がサヨナラ勝ち。
7年ぶり7回目の和歌山大会優勝、
(1971年は紀和大会で郡山に0対1で敗れていて)
6回目の甲子園出場を決めました。
智辯和歌山の不敗神話を崩した2014年夏の決勝、
箕島との投手戦を制した2016年夏の決勝を含め、
(2012年8月に就任した)半田監督率いる
市和歌山の優勝の瞬間に
実況アナとして3度とも携わっています。
その一方で、
智辯和歌山にサヨナラ負けした2018年夏の決勝、
センバツで8強入りしたにも関わらず
(当時1年生の小園投手が終盤に打たれ)南部に敗れた
2019年夏の準々決勝、
そして、小園投手と松川捕手を擁しながら
智辯和歌山に惜敗した2021年夏の決勝も、
放送席から見てきました。
決勝直後のインタビューで半田監督が流した涙は
この夏(全5試合)の苦しさだけではなく、
これまで無念の敗戦を喫した教え子たちや
コロナ禍で不自由な学生生活を強いられた教え子らを
思い出してのものだったと、私は感じています。
テレビ和歌山はこの夏、開局50回目の
夏の和歌山大会全試合中継を
無事終えることができました。
1974年(昭和49年)の
第56回全国高校野球選手権和歌山大会で
記念すべき夏の最初の中継となった
開会式と開幕試合「新宮-南部」を担当されたのが
(フリーアナウンサーだった)西澤暲さん。
以降、第101回大会まで
弊社の高校野球中継を引っ張ってくださいました。
(写真は2019年の第101回大会時)
西澤さんはコロナ禍だった2020年に
当時86歳と高齢だったため
県独自大会の実況中継を辞退。
その後、ご病気もあって勇退されましたが
ご健在で
今年も和歌山大会開幕前日に
兵庫県在住の西澤さんから電話で激励を受けました。
西澤さんから教わった〝高校野球愛〟を受け継ぎ、
これからも中継を通して
和歌山の高校野球の素晴らしさを
お伝えしていければと思っています。 nacker