アナウンサーブログ

2020年8月26日

紀州在来紫蘇を取材して

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シソは交雑しやすい植物として知られ、

もともとの遺伝子を残そうとする場合、隔離された場所での管理栽培を行わないといけないとされています。

まだ知らない和歌山の何かを探していた時に

「約1200年前に薬用として中国から高野山に伝わった赤紫蘇が

今なお、残っている…」

という話題が引っかかってきました。

近年、中国産の安価な赤紫蘇に押され、1200年もの間、守り伝えられてきたこのシソが姿を消そうとしています。

これに危機感を覚えた近畿大学生物理工学部の堀端章准教授は、このシソが世の中に必要とされる存在になれば後世に残していけると考えました。

堀端先生は、独特な柑橘系の香り成分ををいかして開発したお茶をはじめ、石鹸を作るなどの試行錯誤を重ね、

今は粉末のサプリメントなどを開発中だということです。

このシソ、紀州在来紫蘇のお茶を飲んでみると、さわやかなシソの香りが漂う紅茶のような味わいがしました。

続いて、紀州を中心に伝わる茶粥として食べてみると、ほのかにシソの香りが漂うさっぱりとした和風なお粥を味わうことができました。

同じ味、同じ香りなのに、飲む時はハーブティーだと思い、

食べる時はお茶だと思う…

自分が主でなく、シソが主となるような初めての経験でした。

放送でもお伝えしたように、1200年もの間、守り伝えられてきた紀州在来紫蘇で伝統食の茶粥をいただくという贅沢な食事でしたが、昔は薬用として扱われていたため、このシソで茶粥を楽しむことはなかったのかもしれません。

紀州在来紫のことを多くの人が知り、紀州在来紫蘇が多くの人に必要とされますように・・・

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