2019年1月24日
人生初!古墳に入る!
今年最初の取材は、古墳でした。
和歌山市の県立紀伊風土記の丘周辺の山には、
約850基もの古墳が群集する岩橋千塚古墳群があります。
風土記の丘で開催中の企画展「岩橋型横穴式石室のはじまり」に
展示されている須恵器が出土した大谷山22号墳を案内してもらいました。
途中、立ち寄った古墳(大日山35号墳)は木を抜くなどの整備が済んでいて、きれいな前方後円墳の形がはっきりとわかりました。
石室は、普段は鉄の扉で閉められています。
山の上なので、景色もばっちりです。
ところが、目的地の大谷山へは道もなく、木々の間を縫うように進みます。
目印になるオレンジ色のテープが所々の枝についていて、
ヘンゼルとグレーテルの世界に入り込んだような気持ちになりました。
(帰りはテープを見失うハプニングも…)
やっと見えてきた小さな穴!
入口の半分以上が土砂に埋もれた状態の石室に
慣れた様子で入っていくスリムな学芸員さん。
お腹がつかえたらどうしようかと思いましたが、後ろ向きで入った為、
つかえたのは背中でした…(何となく恥ずかしさ半減)
真っ暗な石室は、
明かりを向けると石の表面についた水滴がきらきらと光り、
半貴石ではないかと思うほどきれいでした。
天井を支える石梁がこの地域の古墳の特徴ということでしたが、
私の視線は遺体が横たわっていたはずの床に…
入口の方に頭があったら、入った瞬間、「こんにちは」だよな~
などという考えが頭をよぎったのですが、
当時は扉石で入口が閉められていた上、
今は、遺体は既に土に還っているので、そんなことはあるわけもなく、
動物の足跡でいっぱいの地面を見つめるだけでした。
上段 左 石室入口
右 入口(内部より)
下段 左 天井を支える為の石梁
右 大谷山22号墳 墳丘(石室の上)
企画展は3月3日(日)までです。
岩橋型横穴式石室の特徴をパネルで紹介しているほか、埴輪などの出土品が並べられています。
大谷山22号墳は公開されていませんが、将軍塚古墳などには入れます。
企画展と古墳めぐり、セットでどうぞ!