2017年3月21日
南方熊楠記念館に行ってきました
先週の話になりますが、白浜町の南方熊楠記念館新館オープンの報道機関などを対象とした内覧会に行ってきました。許可を得たので、写真をアップします。
記念館には、熊楠の遺品や粘菌など約800点が常設展示されていますが、まず、ロビーに入ってすぐに目を引くのは「ランタン」と呼ばれる大きなオブジェ(写真右下)です。
よく見ると、もしゃもしゃとしたテープ状のものが編み込まれるか結ばれるかしていて、神社の木の枝に結ばれたおみくじのようにも思えるのですが、これは、幼少期の熊楠が『和漢三才図会』という江戸時代の百科事典を書き写した文字を印刷しているという凝ったものになっています。
私のお目当ては、写真にはありませんが、「オコゼの標本」でした。
残念ながら、解説がなく、いつのものなのかもわかりませんでしたが、私には、明治時代、熊楠が山の神に願掛けし、願いが叶ったお礼として購入した「オコゼ」に思えて仕方がありません。もし、そうだとしたら、奉納されずに標本になってしまったのか、あるいは複数を購入したのかのどちらかとなりますが…
今年は、熊楠に関する取材を頑張ろうと思っています。
屋上からの景色もすばらしいので、興味をお持ちの方はぜひ、お出かけください!